アーリマン的、ルチフェル的
シュタイナー の人智学で語られている悪魔に、
アーリマンとルチフェルがいます。
これは個体として存在しているのではなく、人間に憑依するあり方として存在してます。
大まかな表現になりますが、アーリマンは物質に執着し、
ルチフェルは天上的なものへの憧れに憑依します。
【観察事例】
アーリマン的
貧乏の家で苦労して育った人が、努力して大金持ちになっていくプロセスです。生活が十分にやっていけるようになっても、やればやるほど入ってくるお金を稼ぐことに夢中になって歯止めがかかりませんでした。自慢話に花咲かせていました。その間、幼い子どもは親のいない寂しさから非行に走りました。その子は並外れた運動神経と類い稀な筋肉の持ち主でじっとしていられない活力でしたがお金に困らないよう、好きなスポーツをやらせませんでした。その後、お金はあっても心は廃人化していきました。年老いて、我が子の不幸を招いたのが自分自身であったことに気づき、なぜあのとき十分であることを受け止めなかったのか、それよりも子どものそばにいてあげればよかったと取り返しのつかないことをしたことに嘖み続けるのでした。
ルチフェル的
ある幼児教育に携わっている人が、一生懸命に働いていました。身も心もボロボロになって帰宅すると家事が山ほどある日々でした。その上に難病の子を抱えていました。そこへ隙間時間を稽古事の魅力にハマって、生きがいのようになっていきました。そうして心はそのことで上の空になっていきました。難病の子が入退院を繰り返すことになってもその稽古事は休むことなく続けて、その間に子どもは亡くなりました。子どもを失った悲しみは後から来ました。なぜもっと子どもに寄り添ってあげなかったのだろうと悔やんでも悔やみ切れないと悲しみに胸が潰れる思いで生きていました。
この二つの事例について、アーリマンとルチフェルに憑依されることに至るインナーチャイルドにフォーカスします。
これについては本に書いていこうと思います。
愛と光と感謝をこめて
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