愛のインナーチャイルド革命 by NARI

自分と思っている自分が、本来の“私”から遠のいているとしたら、軌道修正します。レインボーDUOワークは、ネガティヴな部分に向き合い、ポジティブになる自分を育てます。

閔丙山先生

昨日のレインボーグループDUOワークでは、

 

楽々の個展をご観覧いただいた生徒さんのお話しをお聞きする機会がありました。

 

その中で、民藝運動柳宗悦についての話しを受けて、

 

夜になってハタっと思い出したことがあり、備忘録として書いておきます。

 

私の師匠の一人である、韓国の書家の故閔丙山(ミンピョンサン)先生から柳宗悦の『工藝文化』の本をいただき、

 

それについてのお話しを会うたび毎にいつも私に話してくださいました。

 

実は、閔丙山先生こそ、韓国で柳宗悦のことをご紹介して翻訳出版していらした方でした。

 

そして、私は閔先生がお亡くなりになられた後に、

 

駒場日本民藝館を訪れて、先生の翻訳本『工藝文化』と、先生の書『無量光明』他を、

 

寄贈してきました。

 

そのことももうすっかりと忘れてしまっていたことに気づき思い出したのです。

 

吉野廣行先生から絵画を師事した私は、閔先生によって「なりさん、絵をお描きなさい。

 

絵のことだけ考えてお描きになさい」

 

そうしていろんなことをしていた私が、絵を描き続けてきたのは、

 

閔先生のおかげでした。

 

笠井叡先生にオイリュトミーを師事し、金芝河氏によって続ける力をいただいたように、

 

あたかも私の軸がずれてしまうのを見透かしているかのように、

 

こうして芸術の道に生きることを導かれてきたようです。

 

あのとき民藝館に寄贈したものがその後どうなったかわかりませんが、

 

閔先生を通して、柳宗悦の『工藝文化』は私の中で生きています。

 

そして、楽々個展で思いがけず、ギャラリストの平さんから

 

富山の「土徳」について知り得ることになり、とても感慨深いものを感じます。

 

書家であられた閔先生は、ご自身がお書きになる詩をすべて誦じて、

 

何度も何度もまるで一筆書きのようにお書きになっておられました。

 

そうやって、毎日毎日同じことを、朝鮮の陶工たちのように生み出していたのだと思います。

 

そうして先生は、たくさん私にその書をくださいました。

 

そのうちの何枚かは、表具を頼んだ表具師にそっくり持って行かれてしまいました。

 

先生がなぜあんなにたくさんの書を私にくださり、

 

なぜいつも時間の許す限り私にお話ししてくださっていたのか、

 

先生が昇天され何十年も経て、自分が先生のお歳になった今、

 

その一片の想いを感じるのです。

 

私が絵を描くとき、吉野廣行先生、閔丙山先生がとても身近に感じます。

 

 

www.aozora.gr.jp

 

楽々 プロフィール

東京都出身 幼い頃から絵に親しみ、自然を模写し描いていた。小中高校の美術教師により自由に表現することを学ぶ。15歳に描いた自画像が当時指導をしていた先生を驚かせたというエピソードがあり、このときから周囲も自分自身も画家になると周知していた。 杜人会発起人の抽象画家である故吉野廣行氏に約15年間師事した。 クレーやカンディンスキーモンドリアンの影響を受けて、その画風を真似るのではなく、彼らの芸術創造の源となる神秘思想を研究していた吉野氏から、絵画だけでなくルドルフ・シュタイナー の『神智学』を学ぶ。「目に見える世界を成立させている背後には、目には見えない本質の世界」があり、そこに意識をおいてキャンバスに描くことを徹底した絵画表現、デッサンにより習得した。 同時にシュタイナー の言語音楽運動芸術、オイリュトミー舞踊を天使館の笠井叡氏に1985年から14年間師事し、37年間オイリュトミーによる身体を造るとともに舞台芸術創造に専念。オイリュトミーによる気の体である生命体の鍛錬により、その体を通しての絵画表現技術が生まれ、さらなる研鑽を積む。それは無心になってキャンバスと対面し一体化しながら自ずと観えてくるものを絵筆に任せて描いていくものであるため、一人の画家から多様な絵画が生まれる由縁である。 韓国の詩人であり書家として人格者としても名高い、故閔丙山(ミンピョンサン)氏から芸術と人生への薫陶を受ける。師との特別な交流は1985年から師が亡くなる1988年まで続いた。 現在は、全盲鍼灸師であり癒し手である木村愛子氏を師と仰ぎ、キャンバスから生命の光が生まれる絵画を目指している。見えない生命体とキャンバスが一体化して描かれた絵画は、描き手の癒しだけでなく、観る方々の波動を高めることの願いが込められている。 主な展示会 現代美術家展出品 会員推挙 吉野廣行門下生グループ展 銀座渋谷画廊にて数回 アートカフェARSにて小作品展。2022/4 銀座emmyart+ギャラリーにて楽々初個展。