ネガティブな感情のおさらい
私たちは自分でも気づいていないネガティブな感情を
無意識に抱えたまま見過ごしていないでしょうか。
怒りや憤り、嫉妬、妬み、拒絶、後悔、悲しみ、憎しみ、などなど。
まさか自分がそんな感情を抱えているなんて、と思うかもしれませんが、
個人を超えた集合無意識の感情ともつながっていますので、奥深いのです。
喜怒哀楽がさりげなく表現できているのは健康的な感じがいたします。
心の奥底にしまい込んで蓋をした感情は、本人が気づかないままになっていることがあります。そして何年何十年を経た後に、何かの拍子にその蓋が開いてしまうと、来る日も来る日もその感情に向き合うことになり苦しみが募ります。
蓋をすることで見ないようにしてきた思いに向き合うことになりますが、ほとんどは過ぎた過去のことを引きずっていますので、今となってはどうしようもないけれども、感情のエネルギーに二進も三進もいかないで、身近な人にその矛先が向かいますと、関係がさらに複雑化します。
このどうしようもない思いや感情を浄化する方法のひとつに、故人となられた荒木次也さんが提唱し、毎週毎週何十年と取り組まれてきて現在も続いている「スモールグループ」があります。
誰にも言えなかったことを家族や友達に話すと、説教され意見されて逆に傷ついてしまいます。スモールグループでは、お互いに互いの話を聴くことに徹しますので、その場が安心した場になります。そしてそこで語られた内容は、そのグループの外には決して他言しないという守秘義務の元に行われます。
毎週毎週、同じ仲間に話しを聞いてもらうだけなのですが、それにより今まで閉じこもりがちだった人が明るくなって社会復帰したり、パニック症候群で電車に乗ることができず仕事もままならなかった方が、どこにでも出かけられ、セミナーを開く教師にもなっています。
独りで暮らして誰とも話さないという日常生活を送る人々がどんどん増えています。人間は、誰かと話すことで元気になりますので、スモールグループのような場があちこちにできることを願っています。
愛と光と感謝をこめて