願い
小学高学年の頃、死にたいと思っていたことがあります。
そう思うときはよく突然意識が飛んで眠気のようなものに見舞われて、
意識がどんどん広がり、自分の体が拡大していきました。
どんどんどんどん拡大して、宇宙と同化していくような心持ちになりました。
そして、私の存在が無限な存在であること、終わりがないことを知りました。
たとえ肉体の死を経ても、終わりがないことを知りましたので、
それ以降は死にたいと思わなくなっていました。
物質の世界で疲れたあとは、眠りにつくことで癒されていることも知りました。
子どもの私には、人間の誰かが助けてくれると思えず、
それよりも、目に見えない大いなる存在とのつながりが慰めでした。
私が物質の世界で生きることは、「願い」が根底にあることを教えられました。
その「願い」とは、
無限な創造の根源の「願い」であることを、感覚的に感得しました。
生きているとは、あらゆるものたちの支えがあり、
途切れることのない生命の中にあることでした。
とてつもない意識の広がりが、物質の身体に戻ると、
個になった自分の身の小ささになって別世界に舞い戻ったようでした。
このギャップを何度も何度も繰り返してきました。
最近になって、忘れてしまった「願い」に意識が向いている自分に気づきました。
生きとし生けるものすべてに、「願い」が生きていることを。
すべてなるものの創造の源、ソースの発露である人間には
自らの願いを創造することができることを、
喜びの波動を放つことを、
宇宙の創造の一部となることを、
願いとともに、あるのです。
生きとし生けるものすべてが幸せでありますように