人生終盤にあって、振り返りますと、すべてが奇跡であり感謝でした。
すべてが完璧でした。
完璧でなかったものは、私のエゴでした。
子どもを育てるときに、無意識な部分は自分が育てられたように育ててしまいます。
意識的に取り入れた食育のことや、シュタイナーの「生きる意志を育てる」教育のあり方には今も感謝していますが、
最も大切なことが見えてませんでした。
「子どもの気持ちを尊重して聴くこと」です。
保護を必要とする年頃の子どもにとって、親は絶対的な存在になってしまいます。
その親が、
「今、どんな感じ?どんな気持ち?どうしたい?」
子どもは自分の気持ちを尊重して聴いてもらえると、あるがままの自分を受け止めてもらえたという体験により、自分を信じ認められるようになります。
何かを決めるときも、子どもの気持ちを尊重しますと、それは“愛”なので家族のありようがぶれません。
親は、瞬間瞬間を感謝しますと、そこにエゴは働かなくて、
瞬間瞬間が愛になります。
愛でなかったことで、気持ちを出せずにいたことで痼りになったことは、子どもが大人になって、「問題」となります。
一人ひとりの命を神の命と思い、子育てさせていただきますと、
子育ては、素晴らしい宝の機会を与えてくれていると感得します。
瞬間瞬間に感謝しますと、エゴは浄化され、喜びの果実を受け取るでしょう。