一人ひとりの宇宙
試しに他人になってみる
よく知っている身近な人の内側に入った気分になって
その感じがどんな感じか
浸ってみる
全く違う世界を見るかのように
まるでもう宇宙が違うかのように感じるだろうか
自分のことさえ知り得ぬのに
自分以外の人のことどうして知り得るだろうか
一人ひとりの個性は宇宙ほどに異なり
かけがえのないもの
かけがえのないもの同士が出会い別れてゆく
まさに一期一会の瞬き
そして、人間だけでなく、
動物、植物、鉱物たちはどうだろうか
大海原を悠々と泳ぐ大鯨の内側からこの地球を見たらどんな感じがするだろう
水に伝達する情報を体全身でキャッチしているだろうか
人間であることで豊富な食を楽しむけれども
体内の水が汚れていては、高いメッセージは受信ずらい
高感度なセンサーアンテナを身につけられたら
ここにいて地球丸ごと感じられるだろうか
地中に棲むコロボックルの石の鉱脈を肌で感じ取るように
象の群れの嬉々として戯れる
その歓ぶを我がことのように感得しようか
宇宙ほどの異なる存在ですら、分離していないという
今この瞬間だけが、「ある」
その奥義にふれることは
あらゆる“救い”の原点となるやもしれぬ
点であり全てであることの
真
美
善
愛
感謝
光