詩人シラーの「苦しみを通って歓喜に至る」の詩を、ベートーベンは第九交響曲のテーマにしました。
ヒーラーの中には、自分自身の苦しみに向き合うことで人生を内的に変容し、今度は人を助ける側になった方々が大勢います。
結婚し子育てが始まると、今まで出なかったヒステリックブルーに見舞われた方は、苦しくてたまらず、ヒーラーに助けを求めました。
とことん、自分自身の闇に向き合い変容しながら、今度は自分がヒーラーとして研鑽を積んでいます。
結婚するまでは出なかった自分の暴力性に向き合うために、セラピーを続けて変容し、やがて自らがセラピストとして活躍している人、
難病に向き合い、治癒するプロセスでヒーラーになった人、
失意のどん底で救いを求めて、何十回ものセッションで生きる力を獲得して、人間にありようを研究した人、
などなど、過酷な人生を生きた方々に共通するのは、
「苦しみを通って歓喜に至る」です。
“闇が深ければ深いほど、光は強い”といいます。
今苦しみのうちにあるのに、ポジティブに捉えるというのはとても酷なことだと思います。
しかし、自分が変わるには、この瞬間の「思い」をポジティブにするという能動的なありようが何よりの力となるのです。
何故なら、人が思うことは、実現する力があるからです。
生きとし生けるものが幸せでありますように
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