<受容のための祈り>
何が来ようとも、次の時間、次の日が私に何をもたらそうとも、
とりあえず私にはそれがなんであるのかわからないとしても、
不安や恐れによってそれを変える事はできない。
私はそれを完璧なる内的な魂の平静によって、
完全に海の様に静かな心情とともに待ち受ける。・・・
私たちの進化は恐れと不安によって妨げられ、不安と恐れの波によって、
未来から 私たちの魂に入ってこようとするものを退けてしまう。・・・
出来事において神的叡智とよばれるものに帰依すること。
来るべきものは、そうあるしかなく、それは何らかの方向において
良き働きを持つはずだという、考えと感情と心情生活の力を、
繰り返し自分の中に呼び起こすこと。
この気分を魂の中に呼び起こし、それを言葉と感情と理念において生き抜く事、
それが受容のための祈りの気分である。
ルドルフ・シュタイナー (輿石祥三・香川裕子訳)
「祈りの本質」ベルリン 1910年2月17日より