「かつての恋人を思い出し満たされぬ想いでいるのはどうなのでしょうか?」
「それは投影かもしれませんね」
「あなたの子ども時代に、満たされた体験がなかったことがあなた自身の奥深いところで痼りとなっています。痼りは、寂しさや悲しみが吐き出せずにぎゅっと固まってしまったエネルギーです」
「ひいてはその痼りが癒されないままでいますと、恋人との関係を長続きしないままになります。恋人によって癒されるというより、安心した関係になりますと、その痼りとなった傷がなんとかしてほしいと相手に求め出します。そして関係が悪化します。しかし、離れると当初の求める気持ち(満たされたいという気持ち)が再び疼くのです。